スタッフブログ

母として「母」のように・・・。助産師として「先輩スタッフ」を見習って。

Date.
2016.02.22
Category.
雑感・その他

助産師の坂田です。よろしくお願いします。

当院に入職してから丸3️年が経とうとしています。image1.jpg
入職した時、クリニックの明るくて穏やかな、安心感のある雰囲気の中で、きっと私もゆったりした時間を感じながら働いていくのだろうと思っていました。
が。実際は、やはりお産に関わるクリニック。いつお産が始まるか、どんな展開になるか。最後まで母児ともに無事に経過できるのか。患者さんはお産を良いものに出来たか。どんな時も気を抜けないし、お産が同時進行になったり、数分間隔で分娩が続く時は身体が2つ欲しくなる程忙しいです。欲を言えば、私の身体が2つと言うより、先輩助産師のどなたかが2️分割してきてくださるとありがたい(笑)または院長のコピーロボット(古)など。

ゆったり穏やかに見えていたのは先輩スタッフのみなさんが忙しい中でも、笑顔や話し方を素敵なものにしていたから、と気付きました。

そんな中、昔母が言っていた言葉を思い出しました。
母も昔は看護師をしており、今思えば忙しい毎日だったと思います。でも幼い私の記憶には、母は毎日楽しそうに仕事に出掛け、疲れた顔もせず帰宅した姿しかありません。そして毎日、必ず子ども達との時間を持ってくれたりもしました。特に私は毎晩、絵本を読んでもらうのが大好きで、何冊も持って母の膝に座る時間が欠かせませんでした。
時が経って私がこの仕事を目指し、色々な現実を知り始め、忙しさのあまり悲観的になっていた時、相変わらず楽しそうに帰宅してきた母に、
「お母さんの職場は楽で良いね...」と、勝手に楽していると決めつけ、当たってしまった事がありました。そんな生意気な事を言いながら、私はぼーっとTVを見ていた始末...。
母は怒らずに、「きっと一見素敵に見えるもの程、努力や葛藤なしにはいられない。モデルや女優さん達も。この白鳥とか。(確かちょうどその時、TVに映っていたんだと思います)水面上の姿は優雅でも、水面下では足を一生懸命動かしているんだよ。お母さんが楽な仕事をしている様に見えたのは、お母さんも、努力や愚痴を隠せていたと言う事かな。これからも、そんな風に好きな仕事をしていきたいわ。」と少し誇らしげに言いました。私は母に穏やかに諭され、出来ない自分に撃沈。
そしてクリニックのスタッフも一見素敵に落ち着いていて、忙しさを表に出さないようにしているというのに、私はなかなかそんな余裕を未だに持てずにいます。

ですが先日、4歳の娘に「大きくなったら、お母さんと同んなじキリンの病院でお仕事する。」と、不意に言われました。私の膝で絵本を何冊も読んだ後に。写真.jpg
娘には、私の顔はどう映っているんでしょう。楽しそうに仕事に出掛け、疲れていない笑顔で保育園のお迎えに行かれているでしょうか(笑)

出来ればいつか、私も娘と一緒に、この仕事は素敵だなと感じあいながら働きたいなと思ったりもします。

それまでに、母を真似、板倉スタッフのみなさんを真似、見えないところで努力をし、活きいきとしている自分になれるよう頑張りたいです。
たまに、気持ちと身体が裏腹に、焦りからか?廊下を競歩の様な速さで歩き抜けてしまいご迷惑お掛けしています。そんな私ですが、みなさんにも見守って頂けると幸いです。

そして院長、娘がいつかスタッフとしてお世話になれる日がきましたら、よろしくお願いしますp(^_^)q

投稿者:助産師 坂田 智美
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