スタッフブログ

命の恩人

Date.
2016.04.18
Category.
雑感・その他

こんにちは。助産師の小林由美子です。

4月も半ばとなり春本番ですね。私は、四季の中で春が一番好きです。その理由は自分が春生まれだから・・・かもしれません。CIMG4010.JPG

 

私の実家は農家で、私の誕生日は田植えの初日でした。朝早くから田植えの準備をしていたところ、妊娠9か月の母のお腹が急に張ってきたそうです。様子を見ながら準備を続けていると腹痛に。そして痛みはどんどん強くなっていき、経産婦であった母は「生まれる!!」と感じ、急いで自宅へ。ギリギリ布団の上で私を産んだそうです。田んぼへ出かける前で良かったです。

 

5時15分・体重2,050g・身長45㎝の小さな赤ちゃんの誕生です。生まれた時刻から推測しても、陣痛が来てからあっという間の出産だったようです。

予定日から計算すると34週の早産児です。

妊娠22週0日~36週6日までを早産と言い、この時期は赤ちゃんの体の機能は未熟です。この時期に①出血したり②お腹が張って軽減しないようでしたらご連絡くださいね。

 

私が産まれてから地域担当の産婆さんに来てもらい、低血糖や低体温の予防等いろいろアドバイスをいただいたそうです。予期せぬ時期の出産となった母にとって彼女の存在はとても心強かったと思います。私は担当してくださった産婆さんのアドバイスと母の愛情、そして春という暖かい季節に救われたのです。

私が7~8歳頃だったと思いますが、母と出かけた際に偶然担当してくれた産婆さんに会うことができました。小柄で品のいいおば様と記憶しています。母は「あの時お世話になった子です」と私を紹介してくれました。その際、私に向けられた二人の優しい眼差しを覚えています。私が助産師になった理由は幾つかありますが、この産婆さんの影響は大きいです。CIMG4023.JPG

 

久々に自分の母子手用を見て、「助産師になりたい」と思った時のことを懐かしく思います。お産で関わったお母さん達に「あの時お世話になった子です」と紹介していただけるよう心新たに働いていきたいと思います。よろしくお願いします。

投稿者:助産師 小林 由美子
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