スタッフブログ

「ちょっとだけでいいから、抱っこして・・・」

Date.
2016.09.28
Category.
雑感・その他

はじめまして。助産師の竹鄭(たけべ)です。DSCN2221.JPG

ご縁あって板倉レディースクリニックでお世話になり4か月が過ぎました。今までは10数年総合病院にいました。初めて職場が変わるということでかなり緊張していましたが、あたたかい皆さんのおかげでだいぶ慣れてきた今日この頃です。全ての職種の方が優しく、仲が良く、勉強熱心で、本当に一員になれたことを嬉しく思っています。素敵なスタッフに囲まれ、技術も話術も勉強させていただきたいと思います!よろしくお願いします。

 私生活では夫(家事育児が私より得意)・運動大好き娘(7歳)、トーマス大好き息子(もうすぐ3歳)の4人暮らしです。両実家が近いこともあり、何かと助けてもらいながら働くことができています、感謝です。

 さて、話は変わりますが、日々たくさんの命の誕生の瞬間に立ち会わせていただき、やっぱりお産は素敵だな、この仕事について良かった、と感動の連続です。産婦さん・ご家族の笑顔を見ると、本当に幸せな気分になります。ベビーちゃんはやっぱりかわいいですね♡♡♡

時々自分の出産も懐かしく思い出します。良いことばかりではなく、長い分娩と産後の寝不足は「つらかったなぁ」と、つらかったこともしっかり覚えています。

そんな我が家の長女ももう7歳。思い返すと本当にあっという間です。その娘が4歳の時に長男が生まれました。女の子に比べ、男の子は甘えん坊で手がかかり、娘にはつらく当たってしまったこともありました。上の子を中心に関わってあげなくてはならないのに、、、わかっていてもできない自分がいました。娘の寝顔を見ては反省の毎日でした。             

あるとき、1冊の絵本に出会いました。

「ちょっとだけ」というお話をみなさんご存じでしょうか。少し抜粋してご紹介します。

あかちゃんが生まれてから、主人公のなっちゃんはママにしてもらっていたいろんなことを自分でしてみるようになります。ママは赤ちゃんのお世話で忙しく、いつもなっちゃんの要求に応えてあげられなくなったから。手をつなぐことも、牛乳をコップに注ぐことも、なっちゃんがしてほしいときに限ってお母さんは忙しそうです。思い切って自分でやってみると、はじめはうまくいかなくても「ちょっとだけ」成功しました。お姉さんになったからといろんなことを頑張るなっちゃんですが、赤ちゃんが寝た時に、どうしてもママに甘えたくなります。「ちょっとだけでいいから抱っこして。。。」皆さんは何て答えてあげますか?なっちゃんの成長と甘えたい素直な表現に涙が溢れました。決して多くのことを求めているわけではないのに、自分でいっぱいいっぱいだった私は娘にあたってしまっていました。弟が生まれて、急に娘がお姉ちゃんにみえてしまったんだと思います。7年間元気に生きてきてくれただけで嬉しい。時にケンカもしますが弟をかわいがってくれる頼もしいお姉ちゃん。でもまだたった7歳。たくさんたくさん甘えさせてあげなくては、とこの本を読んで改めて思ったのでした。 育児って難しい、でも、だからこそ自分も成長できるんですね。

 

母としてもまだまだの私。日々たくさんの感動と学びのある当院で、助産師としても母親としてもステップアップできるようにしたいです。そして、当院の目標であるすべての方にやさしいクリニックを目指して、日々努力していきたいと思います。(引用参考文献 著者名:瀧村有子  出版年2007年  タイトル「ちょっとだけ」発行所:こどものとも絵本福音館書店)

 

 

投稿者:助産師 竹鄭 千恵
ページトップへ戻る