スタッフブログ

人と人とのつながり「きりんカフェ」

Date.
2017.06.01
Category.
お役立ち情報, クリニックからのお知らせ

こんにちは、副院長の渡邉です。

先日5月21日に第1回『きりんカフェ』を開催しました。これはいま全国的に拡がっている子ども食堂と同様に、子どもや親を対象に無料または低額で食事を提供する取り組みです。今回は地域の小学生とそのご家族44名、有志で集まったボランティア35名とともに、一緒に遊んだり、食べたり、笑ったりと、楽しい時間を共有することができました。DSCF4334.jpg

そもそもこのような取り組みをするに至ったのは、子どもの貧困問題に対して我々に何か出来ることはないかと考えたのがきっかけでした。昨年には当院独自のアンケート調査を実施し、貧困に限らずとも、孤立し食事や学習の面で支援が必要な子ども達がこの地域にも多数いることがわかりました。

SOSの出し方を知らないそんな子ども達を支援するべく、今年に入ってから地域の福祉・行政関係者の方々と『きりんのこどもプロジェクト』を発足しました。当院のイメージキャラクターである『きりん』のように『遠くまで見渡して』困っている方々に支援が行き届くこと、そしてみんなが安心できる居場所を用意し『首を長くして』みんなを待ってるよ、という意味を込めました。DSCF4336.jpg

しかし、孤立する子ども達の居場所には何が必要なのか、どうやって提供していけばいいのか、自分一人では対応しきれない課題に直面しました。そんなとき、様々な分野の知識と手段をもつプロジェクトのメンバーとともに議論を重ねることで方針を固め、地域のご理解とご協力を得て、今回の『きりんカフェ』を形作ることができました。これは、人と人とのつながりがあったからこそ成し得たものです。一人だけでは実現できない夢や希望が、周りの人たちとつながることで実現できたといういい実例になったのではと思います。

子ども達が自立していくためには、周りの大人が見本となることも必要です。オールマイティな大人にならならくてもいい、ただし、人とのつながりの中で助け合って生きていくことの大切さを、実例を見せながら子ども達に伝えていけたらと思います。そうやって子ども達が孤立から抜け出し、将来の夢や新しいことにチャレンジする意欲を抱いてくれたら幸せです。

子ども達の居場所はまだ完成していません。それには、子ども達と一緒に過ごす多くの時間が必要です。継続して活動できるよう、地域のみなさんのさらなるご理解とご協力をお願いできたらと思います。
もし、ボランティアや食材支援などご協力いただける方がいらっしゃいましたら、下記メールまでご連絡ください。itakura.kodomo@gmail.com
今後ともよろしくお願いします。

投稿者:医師 渡邉貴之
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