乳腺炎と食事
- Date.
- 2017.10.23
- Category.
- お役立ち情報
先日久しぶりにひどい口内炎に見舞われました。
ことの発端は食事中に唇を噛んでしまったことから始まりました。
みるみるうちに白く大きくなり(しかも2カ所)、味噌汁を飲むたびに悶絶(飲まなきゃいいのに)。
普段、口の中は粘膜で保護されていますが、免疫力の低下や何らかの原因で口の中を傷つけてしまうと、その傷から細菌が繁殖し、口内炎が起こることがあります。
たまに、ダイニングで患者様から「お餅や乳製品は、おっぱいが詰まるのですよね?」と聞かれます。
私はその都度、「特定の食べ物で詰まることはないですよ。」と伝えます。
乳腺炎になる原因は2つ。
1つ目は、乳首や乳輪部分にできた傷が元で起こる細菌感染によるものと、
2つ目は、授乳が思うようにできずに乳汁が乳房内に溜まってしまってなるものです。
そもそも人の身体には「常在菌」といって普段からたくさんの菌が存在しています。
それは皮膚上に限ってではなく、口の中や、鼻の中、お腹の中にだっています。
共存ですね。
身体が元気な時はその菌達の存在はわかりません。
しかし、何かの拍子でそのバランスが崩れると、たちまち痛みや、発熱、といった症状になって現れます。
つまりやすさは、体質や乳腺の細さなどが関係しているので個人差があります。
「バランスが崩れるとき」、それはストレスや疲れです。
疲れたときには確かに甘いものや簡単な食べ物を食べたくなりますよね。
それがたまたまケーキであったり、お餅だったり。
でもそれが乳腺炎の直接の原因になっているわけではなく、疲れそのものが原因になっていることが多いのです。
食べ過ぎてしまった場合に翌日の中性脂肪が上がる可能性はあります。
ただ、その脂肪が乳腺を詰まらせる原因にはなりません。
食べた脂肪の量と、乳汁中の脂肪量、濃度に関係はありません。
ちなみに乳管は2㎜程度、それに対して脂肪球の直径はそのわずか200分の1です。
口内炎はほぼ治り、今では通常の食事に戻ることができました(チョコ○BBも忘れずに)。
先日のランチタイムでは「口内炎?今までなったことがないよー」となんとも羨ましい体質のお方が。
むむ・・これも個人差があるのかもしれません。
これから本格的な冬が到来します。年末年始に向けて何かと忙しく、お母さん達はゆっくりしていられませんよね。
日頃から免疫力をあげて、ストレスや疲れをためない抵抗力を高めておくことが大切ですね。