こんにちは、師長の大日方です。
先日、県の勤務助産師部会で、代表3施設のコロナ対策を聞き、コロナ禍でのプライマリーケアを考えるという場に代表の1施設として参加させていただきました。
参加者は多くはありませんでしたが、1次~3次医療施設それぞれの対策は、やはり現場の特色が現れているものでした。
当院では分娩の立ち合い・面会を実施していますが、他科診療も実施している施設ではそれは難しく、家族と迎えられなかった出産をバースレビューに悲しみとして表現されているようでした。
半面家族が付き添えない分看護者との関係が良好になるなど喜びの部分として表現される面もあるようです。
面会の有無にかかわらず、院内においてコロナ感染を拡大させないといった対策や対応は共通意識であります。
対策のマニュアルもその時その場で変動していくという大変さの中で、患者さんに寄り添うために奮闘していることは変わらず、それぞれの機関で試行錯誤しながら互いに頑張っているという励みにもなりました。
他施設の課題として「家族の孤立」と言われていました。
帰省分娩では特に自宅へ戻る時期がコロナ禍以前よりゆっくり目になっており、この先一番身近で子育てをともにしていくご主人が、子育てから離れてしまっているようです。
今、家族だけでなく、妊産婦さん自身も学級や産後に集まる場が設けられず孤立しやすい状態なのだな...と考えさせられました。
母親学級や産後スリーマンスままプラザをオンラインで実施しはじめ半年ほど経過しました。
まだまだ参加者は多くはありません。
「今までのように」というのは難しいですが、安心して出産・子育てができるような環境づくりをめざし、何ができるか皆様の声を反映させながら取り組んでいきたいと思います。